「メタボリックシンドロームの早期発見と予防」
高齢者は無料で川崎市の健診(メタボ健診)を受けられますが受診率は約3割です。その目的は、高血圧・糖尿病・脂質異常などの生活習慣病の早期発見と予防です。
メタボリックシンドローム(通称メタボ)は、お腹が出ている内臓脂肪の蓄積に高血糖・脂質異常・高血圧のうち2つ以上が組み合わされ動脈硬化を招きやすくなっている状態です。まだ病気ではないけれど放置すると動脈硬化が進んで脳卒中や心臓病が起こりますよと警告されている状態です。内臓脂肪は食事量と運動量のバランスが悪く、エネルギーの支出より収入が多いと溜まります。脂肪細胞からは、糖や脂肪の代謝を悪くする悪玉物質が分泌されています。簡単に言うと「内臓脂肪が蓄積すると、主に代謝が悪くなる」ことがいけないのです。健診結果に表れている高血糖・高血圧・脂質異常は氷山の一角で、その下には、内臓脂肪の大きな塊があるのです。薬で改善するのは見えている氷を削っているだけで、根本的改善にはなりません。内臓脂肪の氷山そのものを小さくすれば、高血圧・高血糖・脂質異常もすべて改善します。
(マイタウン H.29年4月1日掲載)