平均寿命男性79.6歳、女性86.3歳。健康寿命男性70.4歳、女性73.6歳。健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間です。
では平均寿命-健康寿命は、男性で9歳、女性で13歳、この期間は病気や介護などの問題を抱えながら生きる期間です。そこで健康寿命を延ばし、健康で自立した生活を続けたいと誰でもが願います。健康で長生きすることは万人の望む所だと思います。健康づくりのための運動のポイントは、1.有酸素運動と、2.筋肉や骨により強い抵抗や刺激を与えるストレッチや筋力トレーニングを組み合わせたものです。骨・筋肉・関節・脳…カラダのあらゆる部分は、加齢と共に衰えていきますし、筋肉を使わずに怠けさせてしまうことでも容赦なく衰えていきます。 「動かないから衰える→動くときついので動かない」という悪循環がカラダに染みつくと改善するのは難しくなってきます。
また、運動することは、脳と神経に密接な関係があります。人間は20歳以降、1日で10万個の脳神経細胞が死んで行きます。脳細胞が減ってしまうと脳が萎縮するため、うつ・認知症に繋がりやすくなります。加齢の影響を強く受ける症状ですから、物覚えが悪くなることも、脳の力が低下しているサインなのです。実は脳の老化を遅らせるためには、運動が効果的だと言われています。運動することで、脳内のセロトニンというホルモンが増加し気分は爽快になり、明るい気分になります。脳が活発に働くのです。ボデイメンテナンスの肝は、習慣として日常生活に根付かせることです。厚生労働省の研究では日常生活でよくカラダを動かしている人は、あまり運動をしない人に比べて、死亡率が約3割程低くなることが分かっています。できるだけ生活の中で運動する習慣を身につけることが、いつまでも健康で長生きできるカラダをつくることに繋がります。
(マイタウン H.25年8月掲載)