認知症(アルツハイマー病)は、現在100万人以上の患者さんがいる誰でもが発病する可能性がある病気で、今後ますます増えていくと思われます。
認知症の患者さんがいても思いやりの気持ちで接している家族の中では、あまり困ることが無いように感じます。物忘れがあってもおおらかに工夫して接しています。一方、困っている家族は、いろいろな周辺症状を出すことで介護が困難になっているようです。夜に徘徊したり、暴言や暴れたりする症状は、本人のプライドが傷ついたり、言動や行動が否定されると症状が悪化する場合が多いのです。思いやりの気持ちで接してほしいと思います。
認知症は、最新の研究では原因となるアミロイド蛋白を分解する治療に成功しています。認知症が治る時代が間近です。少しでも進行を遅らせる薬で治療し、またその予防に努めましょう。
認知症は、外出もせず一日中テレビを見て過ごすような刺激のない生活をしていると発症しやすいといわれます。新聞を読む、手芸、カラオケなど趣味を楽しむ、近所の人と会話し友達を作り、脳に刺激を与える良い習慣を持ちましょう。
30分程度の軽く汗ばむ程度のウオーキング、体操など地域の教室に参加し友達と一緒に楽しむ運動は、筋肉だけではなく脳にも良い刺激になります。元気で長生きするために、無理なく楽しめる運動が非常に効果的です。
(マイタウン H.25年4月原稿)