間欠性跛行―血管年齢測定検査

前回、血管の推定年齢を知る検査についてお伝えしましたが、動脈硬化による血行障害で起こる間欠性跛行についてお話します。少し歩くと下肢がしびれて痛くなり、休むと軽快し歩ける症状を間欠性跛行と言います。神経圧迫が原因の場合は、腰部脊柱管狭窄症が考えられ、一方、血管が原因の場合は、動脈硬化により下肢の動脈が狭くなり血行障害のため下肢痛を起こします。悪化するとだんだん歩行できる距離が短くなり、足の動脈の拍動が減弱し皮膚温も冷たくなり、ふくらはぎも痛くつりやすくなります。動脈硬化による血行障害は高齢化に伴い増えています。早期に治療を開始すると将来下肢の切断などの重症化を防ぎ、予防が可能です。診断には、血管年齢測定検査により足の動脈の狭窄や閉塞など、動脈硬化の進行の程度を推定することができます。簡単な検査ですから下肢がしびれたり痛む場合は、検査を受けてみてください。
(マイタウン H.29年12月1日号掲載)

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