高齢者で腰の違和感や腰痛が続き、足にしびれや痛みがあるとき、「脊柱管狭窄症」かもしれません。普段は何ともないが歩き出すと足が痛み、しびれが出現し、前かがみで休むとまた歩けるようになる(間欠性は行)。
この症状は太ももからふくらはぎや足の裏に起こり、足先が上がらない・スリッパが脱げやすいなど足に力が入りにくい脱力感、歩行時に尿意を催す・夜間の頻尿など排尿障害があるときはすぐ受診を。原因は、脊椎の変形、椎間板や周りのじん帯が分厚くなり神経や血管を圧迫しているなど。CTやMRIなど画像検査で診断し、重症でなければ、理学療法(腰の牽引・温熱療法)や運動療法を行います。
神経の血行を良くする薬も効果的。排尿障害・脱力・痛みがひどい場合は医師と相談し、手術を選択する方法も。日常生活では杖など使用し、前かがみで楽な姿勢を。立ち仕事は片足を踏み台に載せると楽になります。
(マイタウン H.28年4月1日掲載)