片頭痛患者の医療機関受診率は30%と少なく、適切な治療を受けられていないと思われます。 以下の症状が2つ以上ある場合は、頭痛外来への受診をおすすめします。
①日常生活での動作で頭痛がひどくなり、じっとしている方が楽。
②吐き気や胃がむかむかする。
③頭痛に伴い、キラキラした光やギザギザした光が視界に現れ、光がまぶしい。
④頭痛時に音や匂いに敏感になる。
今までの治療はトリプタン製剤による対処療法が中心でしたが、昨年、根本的な予防薬として注射薬が認められ、画期的な効果が表れています。
注射薬による治療は、18歳以上で片頭痛が月に4回以上あり、予防薬の効果が十分でなく、その安全性に懸念があって服薬を続けられないなどの場合に用いられます。
注射薬は皮下注射で、使用開始1回目から効果を実感でき、副作用もほとんどありません。飲み薬の予防薬で効果が少なかった人はぜひ相談してください。
(マイタウン 2022年7月号掲載)