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脳梗塞の再発予防〜アスピリンの効用

アスピリンの効用

 脳梗塞患者の一年間の再発率は、4−14%です。
 この数字は脳梗塞の初発の発病率に比べると極めて高い数字です。このため慢性期の治療は再発の予防が重要です。治療は危険因子のコントロールと抗血栓療法(抗血小板療法と抗凝固療法)が中心です。
 脳梗塞の種類には三つのタイプがあります。
1) 動脈硬化によるアテローム血栓性脳梗塞、
2) 心原性(心臓内にできた血栓が脳に飛んでつまる)脳塞栓症
3) 脳内の小動脈がつまるラクナ梗塞(1.5cm以下の小梗塞)
に分けられます。
 アテローム血栓性脳梗塞は太い主要な動脈で形成されたアテローム斑の血栓が原因です。その再発予防には抗血小板療法が有効です。わが国では、通常81mgのバッハァリン朝一回の投与がよく使われます。またこのタイプの脳梗塞では、一過性脳虚血発作が前駆症状としてよくみられます。一過性脳虚血発作は神経症状が出現して、24時間以内に消失するものをいいます。
 少量のアスピリンはこのタイプの脳梗塞を25%減少させることが証明されています。
 心原性脳塞栓は心房細動という不整脈が主な原因です。この脳梗塞では、ワーファリンや アスピリンの投与を患者さんの病状や危険因子の有無に応じて考慮しなければなりません。
 ラクナ梗塞では、血管の病変が原因のため、高血圧の治療が重要です。またアスピリンの投与も有効です。
 アスピリンは有用な薬なので脳梗塞の予防のため服用している患者さんはたくさんいます。このような患者さんから歯科で抜歯をするときに服薬を中止すべきかとよく質問をうけます。アスピリンは血小板の働きを阻害しますから、血液はサラサラになりますが血は止まりにくくなります。しかしこの薬で自然に出血することはありません。ただ老人で手をぶつけて大きな青あざを作り、心配される患者さんがいます。確かに血がサラサラになり止血されにくいので、内出血などが大きくなることがあります。自然に出血する訳ではありませんが、小さなけがでも血管自体がもろくて弱いので注意しないといけません。
 通常の抜歯では慎重な処置で止血可能です。どうしても薬を止める場合は、抜歯予定の4日前からアスピリンの服薬を中止し止血が確認でき次第内服を再開します。この場合抜歯の処置はやりやすくなりますが、脳梗塞の再発作のリスクがあることをよく理解しておく必要があります。


 

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