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歩行障害から始まる認知症

歩きづらい、物忘れがひどい、尿失禁。高齢者によく見られる症状ですが、改善できる場合があります。先日、浜松の方からメールがあり、「53歳の兄が若年性認知症といわれました。手術で治る場合もあるのでしょうか」との問合せでした。この方の質問は、「特発性正常圧水頭症」のことでした。あまり知られていませんが、原因不明で脳室内に髄液が溜って起る病気です。まず、初期に起るのが歩行障害です。高齢者が歩くのを怖がったり、立ち上がる時にフラついたりした場合、注意が必要です。歩行困難はよく見られますが、特徴があります。足を上げづらく、小刻みに少しずつ、つま先を外に向け、足と足の幅が開き気味に歩きます。歩く時に第一歩が出にくい、すり足のため歩きにくく、立つと不安定です。次第に認知症が現れ、やがて尿失禁へと病気は進行します。転倒リスクが高く、骨折を経験している人も多くいます。この病気は、脳外科では基本的な治療である1時間程度の「髄液シャント」手術で改善されます。検査は、MRIやCTで髄液による脳室の拡大による水頭症、歩行テスト、認知症のテストを行った後、髄液タップテストで症状が改善するかどうかを判定します。タップテストで歩行が改善する、無表情だった人が笑うなど明らかに改善する場合は、ほぼ正常圧水頭症と診断されます。歩行障害は90%程度、認知症や尿失禁は70%程度の改善が見られます。高齢者によく見られる歩行障害、認知症、尿失禁を単なる加齢と片付けないで、専門医に相談してください。介護をしていく上でもこの「正常圧水頭症」を治療できれば恩恵は大きいと思います。

(マイタウン H.25年6月原稿)

 

 

 

 

 

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